治療紹介かみ合わせ

かみ合わせ

2015年2月20日

かみ合わせ 最新情報

TCH(Tooth Contacting Habit:上下歯列接触癖)

最近、顎関節症ばかりでなく、歯周病、補綴物の脱離や破折、セラミックの破折などもTCH(Tooth Contacting Habit:上下歯列接触癖)がかなり影響していることが分かってきました。
TCHが強くなくても、常に慢性的に上下の歯牙が接触し続けることで歯牙の移動や、顎のずれ、筋肉の疲労、しいては顎関節の変形などにも影響を与えるということが分かってきました。そのためにまず、歯牙自体の治療の前にTCHのコントロールが非常に重要です。
歯を削ることなく、TCHのコントロールだけで顎口腔の症状も良くなる可能性が分かってきました。
なるべく昼間食事以外の時間帯に上下の歯牙を接触させないようなポジションに顎を保持することが重要になります。
ただそれは、IT産業やストレス性の多い環境がTCHを悪化させるので、生活環境をなるべく脳の緊張を和らげてリラックスできる時間をとることも1つの治療になってくるのです。

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顎関節症患者511名のうち、50%以上に保有を認めた寄与因子を表した図です。
参照:多元的調査票を用いた2000年の多施設共同調査

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